しろくろの不思議?

落ちこぼれが語るダメ人間的な疑問?

桃太郎も始まらない フェーズ2 桃太郎はまだ赤ちゃん

 

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なんて事を呟きながらなんちゃって桃太郎のつづき行きます。

 

      桃太郎は始まらない

 桃から生まれた桃太郎ならぬ洗濯機から現れた桃太郎はあれからお爺さんとお婆さんの下ですくすくと成長し、鬼ヶ島に鬼退治に行くことを決意しました…なんて展開にはまだならない。

この桃太郎はまだ赤子だ。それ以前にお爺さんとお婆さんがまだ完成していない。

そう、これは後に桃太郎を育てるお爺さんとお婆さんの若かりし頃の物語…になるかはまだわからない。

若い二人にはわからないことが多すぎる。

 

キャラクター

お爺さん(もも)セリフ青文字

お婆さん(太郎)セリフ赤文字

桃太郎?緑文字

ナレーション、心の声は黒

その他サブは黒文字とする

 

 


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※前回

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フェーズ2  桃太郎はまだ赤ちゃん

 あれからどの位の月日が流れただろう。

洗濯機の中で回っていた桃太郎を見つけたお爺さんとお婆さん。基、ももと太郎。

二人は桃太郎(仮)の身元を知る為、交番へと足を運ぶ。

おどおどとした対応になってしまった二人だが、何とか警察に事情を説明することに成功。警察は行方不明の赤子を探す親がいないか調べてくれるとのこと。

桃太郎は然るべき機関…などと言うと得たいが知れないが施設に預かられる流れとなった。

まぁ、当然の流れだろう。

ここに来るまであれだけ苦戦していたのは何だったのか!?

 

VS警察、ダイジェストで終わったじゃん!

現実はドラマのようにはいかないらしい。

そんなこんなで回想に引っ立ている間に日が暮れていた。

一日が終わりを迎えようとしていた…ん?まだ一日立っていないかったか?

ずいぶん長い時間が経過した気がしたが…

「これまだ序章じゃん!?」

つい声を出してしまった。

 「いや~長いチュートリアルでしたなぁー」

便乗してくれた。流石お婆さん。

そんなやり取りをしていると家のマンションに到着する。

12階建てのマンション。家はその5階だ。

階段で上がると家の玄関が視えた。得に飾り気はない。

鍵を開ける。

「ただいまー」

「おかえりー」 

太郎の言葉にそう返すもも。

ももの両親は出張でしばらくいないので今は一人…。

一人だよな…

「いやーお腹すいたねー桃太郎さん~」

腕に抱えた赤子。桃太郎に太郎はそう言った。

 「なんでアンタらいるんです?」

 「え!?うちだから?」

「そうやな。家だよ、ここは!わしのな。でも君らの家ではないよね」

「仕方ないやないか。わたしのうちは屋根が吹っ飛んで使えないし…だから消去法でももさんの家を使う。」

「まぁ…うん…てか、桃太郎さん大人しすぎているの忘れてたわ。生きとるの?」

「息はしてますね…あっ!涙目になった。」

「お腹空いたのか?それとも…泣くときも大人しいのな。」

そう何故、桃太郎が一緒にいるかと言うとあの時、警察が施設に連絡すると今日中に引き取るのは難しいとの連絡があったそうな。

他の施設にも連絡はしてくれたがどれも空きがないらしい。

それで一日だけでもなんとかならないか?と言われ今に至る。

ツッコミ処が多いのは結構。

こう中途半端にアニメ見たいな展開になるのは何ともご都合展開だと思わずにはいられないのが本音だ。

 

「冷蔵庫ー。がちゃ、あっ!桃缶だー。」

さも自分の家のように家の物に指紋を付ける太郎。

そして「はい」と言い桃缶をももに差し出す。

「はい」じゃねーよ

いつの間にか持ち出した桃太郎の近くに合った籠に桃太郎を寝かせ、太郎は籠の中に合ったカバンを漁る。

ややこしいな

「おっ粉ミルク!桃缶はダメかな?」

そう言われ、ももは桃太郎の口の中を確認する。

「歯はまだ無さそうですね。」

桃太郎があうあう言っている。

すまぬ。

とりあえずミルクとやらを作ることにした。

出来た。

速い…

そしてももがオムツを変える。

終わった後、太郎が言う。

「桃太郎さんって男の子…?」

「なんだと思ってたんです?」

この二人やり取りが全く進展していない。

そもそも半日、二人+一人でいたが余りちゃんとした会話をしてない気がする。

 

ももと太郎の関係は中学の頃まで遡る。

いつも通りクラスメイト達と戯れてボドボドになった所を太郎に声を掛けられたのが最初だ。

「タロウ好き?」

もものカバンから出てきた人形を見ながらそう言った。

「うーん、まぁそうかも」

「タロウすき」

どうやら太郎もタロウが好きらしい。

太郎はその頃から太郎を名乗っていた。

名乗っていたのか呼ばれてたから名乗ったのかはわからない。

だがその頃から太郎だった。

 

もも達の中学には特撮同好会と言うまるでラノベ世界に出てきそうな同好会が合った。

部活ではなく同好会。太郎はその同好会の所属だ。

もももその時の太郎の誘い?で同好会に入る事になる。

部員は10人位いたか…男子ばかりかと思ったら女子も半分ぐらいいた。

顔面偏差値はよくわからないが割りと陽キャな集団だった。

コミ障なももと太郎は集団の輪の中にこそいたが殆んど空気状態。

会話の相づちは笑い返す事こそあれど殆んど言葉は出さない状態だ。

そんな2人と言う事も合ってか同好会にいる時間はちょいちょい2人で話す事が合った。

リードは大体、太郎。

今と変わらず意味不明なテンションでだ。

どんな会話の内容は今一思いだせない。

そもそも大した会話となるような内容も話してない。

基本は一緒にビデオを観たり人形遊びをして盛り上がるだけだ。

今現在も似たような感じだ。

取り敢えずその時、思った事を口に出し突っ込む、それの繰り返しでそれ以外は終始無言で脳内妄想。

故に文章にすると状況説明にしかならない退屈な内容になってしまうのが現状だ。

 

目線を太郎達の方に向けるともものパソコンを勝手に開いて動画を観ていた。

パスワードはどうした?と突っ込みたい所だがどうでも良い。

「成らば答えは1つ!」

棒状に丸めたチラシを差し出す。

近い…

「あなたに忠誠を…」

『捧げよう‼️」

誰に!?

桃太郎はこっちを見てゲラゲラ笑う。

「めっちゃ受けとるんですけど…」

「決まりましたねー」

「身内だけでしょうがな。だだ滑りも良い所だ」

「コミ障にはこれでも上出来なんだよ!」

「自分で言う?」

「コミ障舐めるなよ!」

「舐めないよ。自分の事だし」

「君もやっとコミ障が誇り出てきたかね」

「うなもん掃除機で吸うわ」

ブォーン!

掃除機の音がする。

「うぁー吸われるー」

桃太郎が掃除機のスイッチをたまたま押したらしい。

それをこちらに近づける。

太郎が便乗してボケる。

「吸って貰いなさい。そして綺麗な心を持ちなさい。」

「くそ…こんな所で私は…負ける訳には…」

ブォブォーン!!!

「のわぁー!!!」

威力が上がった。

同時に太郎のリアクションも上がった。

「がっ、はぁ、うーん…くっそんな…ウソや…こんな事、正義が負ける訳…」

「掃除機ごときに吸われる正義など捨てなさい。」

ブォーン…ヒューン…

掃除機が止まった。

「がぁぁぁ…バタン」

太郎も止まった。

灰のように燃え尽きた顔をしてる。

「お前、役者にでも馴れよ。」

桃太郎はツボにはまっていた。

「賢い子だ」

「分かる人は違うな…」

いつもより家が賑やかな気がした。

 

夜になり三人は寝る。

桃太郎はともかく何故こいつまここにいる?

「屋根のない家には戻らなくてよいです?」

「屋根を探す旅に出ているので厳しそうですー」

そう言えばやたらと大きなカバンを持ち歩いてた事に気付く。

太郎のことだから筋トレの一貫ぐらいに思ってたが洗濯物が入ってるにしても確かに大き過ぎる。

「誰が筋トレ中だって?」

「まだ何も言ってないです…」

ちょいちょい勝手に妄想に入ってくるお婆さんである。

年頃の若者が1つ屋根の下に2人。

当然何も起きない訳もなく…

 

桃太郎の夜泣きに起こされるので合った。

大人しくて賢い桃太郎もまだ赤ちゃん。

言葉が話せない所かまだオムツもとれていない。

 

鬼ヶ島へ鬼退治にいくにはまだまだ幼すぎる。

 

それ以前に頼みのお爺さんとお婆さんが大人ですらないのだから気が遠い。

大人になるのが良いことなのか?

いっそ子供のままでいた方が都合が良いのかそれすらまだ分からない。

 

長い1日が終ろうとしている。

まだ、1日だ。

桃太郎は一向に始まらない。

 

 つづく?